マイクアンプの製作
2017/06/27
2014/10/13
昨日のハムフェアー・ジャンク市で往年のDX交信向けマイクの名器? ASTATIC LOLLYPOP STYLE American Electronics 95-328 を購入しました、外箱はあったのですが説明書や回路図はありませんでした。マイクコネクターのピンアサインは各社バラバラの為、そのまま愛機IC-7700に接続する訳には行きません。中身を分解しアンプ基板及び全体の配線を調べ回路図にしました。
個人的にはシルバーイーグル系の音質は低音不足で薄べったい音なので好きになれません。現在愛用中の「無印クリスタルマイクロホンエレメント+自作マイクアンプ+IC-7700イコライザー」がDX交信向けで気に入っています。また95-328のPTTは握っている間が送信で、手を放すと受信に戻るモーメンタリ動作です。私は切替状態を保持し続けるオルタネイト動作のPTTが欲しいのでこの際思い切ってDX交信用に「95-328マイクロホンエレメント+自作マイクアンプ+PTTスイッチ追加」の改造を行い、ついでに乾電池も追放します。回路図をダウンロード&印刷したら改造作業を行います。
果たして、前出の「無印クリスタルマイクロホンエレメント+自作マイクアンプ」では低音が出過ぎでIC-7700のイコライザーで抑えた程ですが「95-328マイクロホンエレメント+自作マイクアンプ」では私好みのDX交信向け音質となるのでしょうか・・・
C1:0.1uF ;
+8V入力/GND
R1:10MΩ ;
MIC入力/GND(抵抗の足リード線を流用して
CN1-B、Aピンへ直接配線)[Zi=10MΩ]
R2:620Ω ;
MIC出力/GND(現用IC-7700のマイク定格インピーダンス600Ωに合せる)
[Zo≒600Ω]
【注】基板実装高を極力低くしないとマイクスタンド支持柱内部でPTTシーメンスSWと干渉の恐れあり。
マイクスタンド底部 部品表
C2,C3:100uF-16V
FL1:EMIフィルター 村田 DSS6NB32A102 代替
SW1:小型ロッカースイッチ
単極単投
2芯シールド線:30cm
熱収縮チューブ Φ1.5mm:若干
改造後このマイクで運用しているが、時々尋ねもしないのに相手局から音質について賞賛のコメントがあります。会話の流れからして相手局がお世辞を言うような場面ではないので、どうやら低音領域が伸びて前出の「無印クリスタルマイクロホンエレメント+自作マイクアンプ」と同等の音質になったようです。(IC-7700イコライザー設定値メモ:低音-1、高音+1)
DX交信向け音質に興味のある方は、なるべく直径の大きい(≧Φ30mm)クリスタル
マイクロホン エレメントをジャンク屋で探し本稿の自作アンプ回路と組み合わせてください。
満足のいく音質が得られると思います。
2017/6/27
近所のハムショップで売っているハンド型クリスタルマイクを購入し、これと前記アンプ基板・回路で組み立ててみました。アマゾンでマイクスタンドに流用できそうなものを購入し、両者をホットメルトで接着し、無線機用マイクとしました。
ハンド型クリスタルマイク 日光無線(リード線引出部は削って真円状態の外形に加工)
マイク スタンド(に改造) アマゾン
ヘッド アンプ基板 前項参照(基板はマイクスタンド先端のマイクケース部の中に収納)
HF無線機用8Pマイクコネクター 日光無線 ICOM
IC-7700トランシーバーへ接続
3芯シールドケーブル 同上マイクケーブル用
ホットメルト グルーガン 100円ショップ、 DIYショップ
〃 黒色のスティック 100円ショップ、 DIYショップ(マイクとスタンド接着用)
〃 乳白色のスティック 100円ショップ、 DIYショップ(電子部品固定用)
スプレー塗料 黒 DIYショップ(ハンド型マイクのケースを黒色塗装)
・PTTスイッチはマイクスタンド装備の押釦スイッチを流用
・ヘッドアンプ基板以外の部品はマイクスタンド底部(ゴム足を剥がすと4ヶ所ビス止め)にバラック配線とし乳白色のホットメルトで適時固定する。
【注意】本体を手で触った時のハム音対策として、金属製蛇腹構造のスタンド部及びマイクエレメント前面の金色の金属部をアース(GND)と結線します。
結果は前出のマイクと同じ回路を用いても、かなり異る音質となった。断定できないが購入したハンド型クリスタルマイク(中華製)がロッシェル塩を用いた本物のクリスタルマイクでない可能性がある・・・
小生がクリスタルマイクに拘っているのはDX向きのクリアーな音色が好きだからだが、好みとは十人十色で今回製作したものの方を好む人もいると思います。